ブリジストン BT-390

BRIDGESTONE（ブリヂストン）:BATTLAX BT-390
のインプレッション。

2011年4月に仕事でカブに乗らなくなる予定だった。
当然今後は趣味だけの乗車となるのだが、
そうなると業務用ということで気軽に試せないことをしたくなる。
タイヤもそのひとつだ。

今までは初期装備品NR6とD104というロングライフ品を選んできたが
音に聞くハイグリップタイヤを履いてみたくなった。

ブリジストン　BT-390だ。

まずは写真を見てほしい。

幅は2.5ich。
トレッドパターンは、中央に1本の3mm程の溝が走る。
両脇は排水溝も用意されている。
溝は5mm程の深さだと思う。

このBT-390、驚いたのが、
爪を押しつけると、爪痕が残るのだ。
かなり柔らかいコンパウンドということだ。


このタイヤ、フロントリヤ共通だ。
スーパーカブ110は前輪が2.25ichなので若干太くなる。
荷重指数は38。132kgまでOkだ。
回転方向は矢印⇒で指定がある。



サイドビュー。
もうビジネスではないバイクのようなパターン。
正直カブには似合わない感じだ。

組み付け
IRC NR6よりサイドウォールが硬め。
DUNLOP D104と同じくらいか。
硬めだが苦労するほどではない。

走行感
タイヤの皮むきの為、ゆっくり出勤、と走り始めたが
（こ、これは・・・）
瞬時に皮むきが必要ない、と思った。
いきなり路面に喰いついている感じだ。

そして
今までタイヤ的に路面のギャップで跳ねていたのが
ショックを吸収する感じもある。
最初は、ぶにぶに　する感じで気色わるかったのだが
乗り心地が良いと思うようになる。

更に驚いたのが、
コーナリング性。
圧倒的な安心感がある。
ちょっと無理（無意識に）してしまって、ステップをすってしまった。

そして最も凄いと思ったのが、
雨天時の走破性。
今までは、横断歩道の白線で滑っていたのだが
まったく滑る気がしない。
ドライな路面と同じように走れた。
素晴らしいウェット性能だ。
（もちろんマンホールは滑ったので注意されたい）

デメリット
耐摩耗性
これだけコンパウンドが柔らかいので耐摩耗性においては最悪そうだ。
もしかしたら筆者の乗り方だと3,000kmも持たないのでは！？

省燃費性
コンパウンドが柔らかいということで
転がり抵抗が高そうだ。
エンジンブレーキ時もどんどん減速しているような気がする。
もしかしたら1～2km/Lくらいは燃費が悪化しているかもしれない。
もう少し様子を見て見よう。


BT-390、
上記2点を除いても感動ばかりなタイヤだ。
レース経験もない筆者だがレーシングタイヤとはこの様なものなのか。
グリップ・排水性・乗り心地、素晴らしい。
まさに『　right sports　』に相応しいタイヤである。





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