磐梯吾妻ツーリング5

磐梯吾妻スカイライン土湯側

08:35　浄土平を後にする。
CBR250Rの方と話をしたり写真を撮っていたので50分居たようだ。
火口一周できたかもしれない。
来年来ることがあったら歩いてみよう。



ここからは土湯峠への下りとなる。

一切経山の噴煙を背に、暫らくは伸びのある道。

標高差300m程をほぼストレート・緩やかな曲線で降りてしまう。



逆アクセスだと気づきにくいが、

猪苗代湖と磐梯山をほぼ視界に入れながら気持ちよく走れる。

しかも低い雲が高所感をもたらしてくれた。


各展望ポイントで停まって見ようと思う。


「　双竜の辻　」

井上靖・・・文学青年で無かった筆者は名前のみ知る作家。

高校時代に亡くなった報道を見た記憶がある。

せいぜい「　敦煌　」と「　風林火山　」くらいしか作品名が出ない・・・

磐梯山と安達太良・・・ずいぶん広角で見立てたものだと感心。



筆者なら川桁山と磐梯山で十分双竜に見えるのだが、そこは感性の凄さの違いを感じる。



相変わらず雄大な磐梯山を見ながら爽快なスカイライン。

磐梯山を見下ろす角度が側面へと変わって行く。



次は「　湖見峠　」。


秋元、小野川、桧原の湖が右手に見えるようだがはっきりしない。


やはりここは、猪苗代湖と表磐梯山のクローズアップが良い。



お次は「　天風境　」。


風が見えない筆者には、「・・・」
多量の積雪に弱いシラビソ北限の地らしい。


こちらのヘヤピンに目を奪われる。


磐梯高原へ飛び出してしまいそうな。



さて次は標高1,200mまで落として「　国見台　」。

もう猪苗代湖は見えにくいが、「　山塞都市猪苗代　」が凄い。



夕方には来れないのでイマイチ分からない。


しかし手前の高森山山頂までバイクで行ければ

本当に国見ができるであろう、この磐梯の広大さ。



09:05　土湯料金所　326km

おっと、もう終点となってしまったようだ。

磐梯スカイラインは、適度に写真を撮りながらだと、片道30分計算だった。



出口右脇の駐車スペース。


これからこの広大な磐梯の鞍部を縫って裏磐梯へ！



さて、ここ土湯峠には、「　ドライブイン土湯峠の茶屋　」の廃墟がある。

子供の頃も親の車で何度も通っているが、元々混雑していた記憶が無い。

平成13年に廃業し、すでに10年放置のようだ。

7年前はシャッターが下りていたはずだ。その後に！？

国道115号線土湯バイパスの影響で廃業らしいが、実際には高度経済成長時代と、観光道路事業の終焉から予想される事態だ。

この場所、すでに南東には道の駅土湯ロードパークもあり、再利用価値は少ないと思う。

栄枯盛衰、栄枯盛衰。


しかし今でも誰でもすぐに立ち入りできるように放置されている。

廃墟好きは多いと思うが、冬季は厳しい環境であり、いつ崩れるか危険だ。

撤去予算は3,000万円を超えるとか。

震災復興もあり、当面凍結か。



磐梯吾妻スカイライン、

東北を代表する、いや、日本有数の山岳スカイライン。

やはり素晴らしい道だった。


レークラインへ